OUT3巻 その2

OUT3巻 その2 原作:井口達也 漫画:みずたまこと
斬人の総長に、特攻隊長にと、敦史の気迫に当てられた達也は次々と喧嘩を売っていく。
そんなつもりでは無かった要だったため、達也を止めようとするが、言うことを聞かない。
上から目線で自分を諌めようとする要に切れた達也。
要に対しての禁断のキーワードを使った。
オッサン。
要も切れてしまった。
達也自身も勝てるわけがないことはわかっていた。
けれども覚悟をしていた。
負けたとしても、誰かの目か耳はもらうと。
一色即発の空気が流れる中、突然女が現れた。
「はーい、そこまでー」
場違いに明るい声と雰囲気で金髪のポニーテールの女が現れた。
喧嘩をし続けようとする達也の顔面にビンタを叩き込み、女は言った。
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「アンタにもしもの事があったとき・・・アンタを心配してる人の気持ちを考えた事ある?
誰でもなにかに許されて生きてる。当然アンタら(斬人メンバー)もね。少しは自分を省みたらいい・・・
アンタらは自分らが思ってるほど・・・優しくも無ければ、格好良くもない!!」
達也どころか、斬人メンバーの存在すらもバッサリと切り捨てる一言。
さっきまでいきり立っていた、達也も斬人も何も言えなくなっている。
喧嘩の雰囲気ではなくなってしまった。
斬人のメンバーも尻にひくこの女、その名も皆川千紘(みながわちひろ)。
斬人の5代目総長の妹だった。