あるストーリー(1)

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34歳無職のニートが親の葬式の日に、遂に家族から勘当され家から追い出されることになった。
かばい続けた親がいなくなり、残った親族たちにとって彼はただの邪魔者であり、
迷惑者であり、恥知らずの不要な存在。

しかしそう思った自分の親族の気持ちも、分からないこともない。
なぜなら彼自身も自分の人生を後悔しているのだから。

降り出した雨に対して、さえぎる物を何も持たない彼は、
肩を落とし、びしょびしょになりながら行くあてもなく街をさまよう。

すると騒ぎ声が近くに聞こえてきた。
うつむいた顔をあげると、
少し道路の先に雨に濡れながら喧嘩をするカップルの姿があった。
お互いの顔を見つめ合いながら大きな声で喧嘩しあっている。

見つめ合うカップルは気づかなかったが、ぼーっとカップルを見ていた34歳ニートは気づいた。
「(あれ・・・トラックが、どんどん近づいてきている・・・)」
トラックはまるでカップルに気づいていない様子。
運転席を見ると、運転手は完全に居眠り状態。
このまま進めば間違いなくカップルが引かれてしまう状況になっている・・・

続く