ロンドン滞在記8 ~オリエンタル・スターについて熱く語る~

俺は苦しんでいた。
ロンドンの「食」という異文化にな。
薄い味に加え、モチベーションを下げるその物価の高さに、
絶望と深淵を彷徨っていたんだ。
しかし突如、「光」が現れた。
「オリエンタル・スター」
この俺の恋人 in ロンドン。
ハムステッドという高級住宅街に近くにある
一般市民向けのライトな中華料理屋。
テイクアウトも可能な店内はヤク中なんじゃないか?と思うくらい
いつも一定のローテンションをキメる店主。
しかし炒飯と激辛スープが俺を救った。
滞在中、週3のローテーションは
まるで90年代、黄金期を支えた巨人の桑田、槇原、斎藤の安定の様。
俺はスープが好きだから。
「あれ」だけでもいい。乾いた俺の下を潤す、絶対的な存在。
その絶対は下痢さえも召喚する圧倒的な存在感だ。
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